くうきあなのはなし

愛は孤独を救わない

2017-01-01から1年間の記事一覧

読書感想文代行業

私はこの夏、読書感想文を2つ、メルカリにて出品した。 メルカリで読書感想文が売られているとTwitterで話題になっており、私はライティングが速いので、まあそんなに手間もかかるまいと一つあたり30分程度で書き終えて、出品した。 出品したのは、Twitte…

センチメンタルの程度

感傷的な物語や詩が好きだが、センチメンタルにも程度がある。 やわらかく頬を撫でるようなものから、心臓を握りつぶしにくるものまで。 井伏鱒二の勧酒の訳などそうで、もう私はあれを見ただけで死んでしまいそうになる。 サヨナラダケガ人生ダ 普通に訳さ…

ヤンキー婆さんとの出会い

素敵なご婦人だったが、ヤンキー婆と自称されていたのでヤンキー婆さんと書かせていただく。 大学の喫煙所で出会ったヤンキー婆さんは、素敵な黒い服をお召しになっていて、ピンクのマニキュアが驚くほど似合い、薄いパープルを入れた眼鏡が知的に輝いていた…

ゲランの顛末

ゲランには、日本人の名前を冠した有名な香水がある。 その名もミツコ。 香調はシプレという、柑橘系+樹木系というもので、1919年発売(多分)、第一次世界大戦やん…という代物。 ちなみに、ニューシネマパラダイスの最後、葬儀のシーンで看板が映り込んでいる…

愛国論

命は大切だが、命をかけてでも守りたいというものがあるのではないか。と、思う。 戦争反対をキャッチコピーに「若者を戦争へ行かせない」と声高に叫ぶ政党は多いが、私は別に行ってもいいと思っている。 例えば、究極の選択で、あなたとあなたの最愛の人ど…

精神の動的平衡

動的平衡というのがあって、物質的に以前の私と現在の私が異なるらしい。 同様に精神についても、多くの人が不連続な自己を思うのだろうが、それを受け入れるのは否定的な意味でこそ必要なのかもしれない。 今日まで積み上げてきた何十日、数年、何十年のも…

躁では病識がないという話

自分は一応双極性障害と診断されている。 鬱の時はツイッターでもご存知のように、自分でも分かっていて「鬱だ〜」「あ〜」とか言っている。死にたい気持ちになるのでこちらも当然タチが悪いが、躁もタチが悪いと最近自覚した。 なにしろ、自分で「躁なう!…

医師のベクトル

問い。 ◯◯な医師になりたい の◯◯をあなたなりに埋めなさい。 こう聞かれれば、なんだか適当に医学部入っちゃって人生の路頭に迷ってる医学生を、自分がどの方向に進むべきなのかを提示してくれるように思う。 治療法のない病に苦しむ人を救いたい、なら研究…

IQOSと紙タバコと喫煙所トーク

IQOSをまた導入した。 喫煙の長期化の予想のため、自分への体の配慮だ。 あとは臭い。吸っておいて我儘な話だが、味は旨くともやはり臭いは自分でも嫌いなのだ。 ちょうど今勉強している公衆衛生では、20代の喫煙率は20%くらいとのことである。 一箱460円も…

かゆいところに手を届く

かゆいところに手が届くと気持ちいい。 例えば、夜寝る前に携帯をおやすみモードにして、読書をするために、寝る前だから暗がりのほうが良くて、小さなスタンドライトを買った。 アマゾンで1500円。 充電式のそいつは持ち運びも可能で、読書以外にも色んなと…

獣医師のムンテラ

ムンテラとは、要はICである。ICとはインフォームド・コンセントのこと(だと思う、多分)インフォームド・コンセントとは医師が患者に病状や治療方針を説明し、同意を得ることである(だから厳密には、インフォームド・コンセントの取得、とまで言わなけれ…

くうきあな

不安感を感じると胸に風穴が空いたような気分になる。 そこから何かが抜けていくような。 そんな不安にはベンゾジアゼピンがよく効く。だって抗不安薬だから。 だけども虚しく私は煙草を飲んでしまうことがあって、ベランダで一服して、煙を吐き出しながら、…

仏教徒もクリスマス

私は敬虔な真言宗信者だ。 いや、敬虔かはさておいて。とにかく仏教徒だ。 しかしそれにしてもクリスマスの河原町商店街はうきうきする。 キラキラした飾りに流れるクリスマスソング。 店頭には赤を基調としたディスプレイにギフト商品が並ぶ。 クリスマスに…

他人と過ごすということ

他人と生活を共にすると、発見することが多い。 橘井寮でもそうだったし、今の国試合宿共同生活でもそうだ。 それぞれの家族で、AからZまで、微妙なところが違う。 だから、良いところを見ると、ああそんな風にするとみんなが心地よく過ごせるのだなと実感し…

香水と沼と私と

よくオタクが何かにはまると抜け出せないという意味で沼と例えられるが、香水も沼である。 私が初めて買ってもらったのはCHANELのクリスタル。 残念ながら今はほとんど活躍していない。 香水というのは、売り手側にとっては清涼飲料水のようなもので、一応管…

退廃的美への憧れ

谷崎潤一郎とか永井荷風が好きだ。 薄明かりの中で春を売る女性の暗さとか、そういう儚さとか、文学少女みたいな、山口小夜子さんみたいな美しい方が人間がチェリーなんぞの煙草をふかしているような姿が好きだ。 坂口安吾も好きだ。 だけど、自分はそういう…

若さという誇りを胸に抱いて

「半径3メートルの人を傷つけるような生き方をしてはいけない」とある先生が仰った。 誠にその通りであると思う。 本日の橘井寮クリスマス祝会にての先生方のお話はどれも真に興味深く、喩え相反することであっても、私は大人の言うことというのは真であると…

レオナルド・ダ・ヴィンチだったら良かったのに

私はとかく好奇心が強く、あれもこれも体験してみたいという気持ちが強い。 音楽で言えば、ピアノは人前でも弾けるくらいではあるが、他雑多に手を出した楽器が沢山ある。 小説を書くのも好きだし、絵を描くのも好きだ。 お菓子作りもパン作りも料理も好きだ…

お医者さんになったらできないから。

OLさんであればシンプルなオフィスネイルなど可能だが、医療職だと清潔のためにマニキュアの類は原則不可能だろう。 来年度より研修医になるとして、若かりし頃(笑)をそういった、男性にとっては自己満足と映るかもしれぬが、楽しみに費やすことができない…

夜の入浴で早起きは三文の得と知る

鬱状態になると入浴ができなくなる。 1日の中でも、夜は疲労がたまるので、つい朝風呂にしてしまいがちだった。 このごろ、それを改めて夜にお風呂に入るようにしている。 だるくて面倒だが、嫌なことを先にやれば後が楽なように、明日の朝が楽なのだ。 夜…

宅浪メンタル

http://zassoukeidoctor.hatenablog.com/entry/2017/11/19/142021 11月から国試勉強ということで、同級生の98%とは違うスタートになってしまい、ネットに記事でもないかなと探したのがこちらの方。 私はmedu4を視聴していますが、過去問をやり込もうと決めま…

ペニー・レインと出会う

「あの頃ペニー・レインと」 冷蔵庫の前で、解凍した白飯を食べながらふとこの映画のことが頭に過ぎったので。 映画において、ペニーは彼方の存在であり主人公は現実世界へ回帰して行く。 人間が思春期に一皮むけるためには、ペニー・レインのような存在や経…

「詩人になれないなら、何にもなりたくない」

時に人は自らが定めた目標に翻弄される。 高過ぎる目標であったり、縁なく叶わぬ目標であったり。 なりたい自己像とは誰だってある程度持っているものだが、それが余りにも「分不相応」であったり、強過ぎたりした時に、現実と夢の間で人間は病んでしまう。 …

出町柳界隈

叡山電車が好きだ。 出町柳界隈の雰囲気が好きだ。 百万遍あたりをうろついたことがある方なら、同意していただけるだろう。 えいえんの青に満ちたる百万遍ただ真っ直ぐな「これから」のにおい と詠んだことがある。 学生の街というだけありどろどろしつつも…

自分のために装う

母などは年齢や体型のために「おしゃれをすること」を諦めているが、世にあるは60代のかたがたのお洒落な写真集などみると、母にもお洒落をして欲しいと思う。 僕はつい最近まで、自宅ではパジャマをずっと着て生活していた。 だけど、友達が泊まりに来たと…

イッツアスモールワールド、医学部

大学受験の際、私は総合大学を希望したが結局単科の医学部にいる。 総合大学なら世間も広かろうと思って希望していた。 だが蓋をあけてみれば総合大学でも単科でもあまり変わりはなかった。 医学部は大学の中で孤立している。 六年制というところや、医学部…

鬱状態の時に出来ること

鬱状態に陥ると、普段楽しめていることが楽しめなくなり、できなくなる。 私の場合は毎日ログインするFGOなどもやらなくなるし、楽しく聴ける音楽も聴けず、本を読む気も毛頭なくなる。 良く効くケースであるが、お風呂に入るのもとてもしんどい。頭を乾かす…

現世利益な真言宗

美神令子の信条は「現世利益、最優先!」である。 でもって、実は真言宗は数多ある仏教の中でも輪廻とか解脱とかそういうことより現世で報われて幸せになろうぜ!という宗教なのである。 めちゃザックリ言ってしまうと。 来世で幸せになったってしょーがない…

国試やばいという現実

普通の医学科6回生なら大体見終えているメジャーのビデオ講座すら見終わっていない。 簡単に言うと国試対策にこの11月から向かえた状況であり、「国試やばい」。 体調というものがついてくる以上仕方なかったのだが、どうにもペースもなかなか上がらないし、…

国語力と学力

国語力と学力は相関する。 英語と生物を六年間指導してきた自分にとっては目に明らか。 某有名私立の内部進学生の中2生を指導したことがある。 彼女は勉強へのモチベーション皆無で、内部進学故に算数もままならないまま中学生になってしまった子であった。 …