くうきあなのはなし

愛は孤独を救わない

国語力と学力

国語力と学力は相関する。

英語と生物を六年間指導してきた自分にとっては目に明らか。

 

某有名私立の内部進学生の中2生を指導したことがある。

彼女は勉強へのモチベーション皆無で、内部進学故に算数もままならないまま中学生になってしまった子であった。

 

全科目の指導ということだったので、理科の暗記カードを一緒に作って、覚えた。

すると、点数がとれたと言って、嬉しそうに笑っていたのを覚えている。

 

だが数学を進めていくと、彼女が問題文を読めていないということに気付かされた。

 

浪人生の英語長文でも、英語が読めないからではなくて国語的に意味を理解していないからというケースもある。

また、生物の実験問題でも読解力を必要とする。

 

国語力って、大きくなってからはどう身につくのだろうか。

自分の場合は幼い頃からの本の読み聞かせや、塾での毎月の作文課題のおかげで養われたと思っている。

 

今更、大人になったから本を読んだところで、身についていくものなのだろうか?

作文は意味をなすだろうか?

 

指導する度に悩む。

気付いた頃には手遅れになっている…恐ろしや、国語力。