知り得ない誰かと繋がる喜び
昔々、ペンパルサイトで外国の方とメールしたり、携帯電話を持ち始めた小6には同じ漫画好きの方とメールするのが楽しかった。
文通、というものがあったように、今も昔も、現実という周りの世界だけでは届き得ない人と接触することは、人間の喜びなのだろうか。
まるで宇宙人とコンタクトするのに似ている。
カナダ留学した際には、カナダの地を踏みしめ、カナダって本当にあるんだ、奇妙なことを思った。
セカイ系というと揶揄するような感覚があるけれど、結局人間の意識下にある世界というのはせいぜい周囲を取り巻く地域、学校、会社、そのくらいの人間関係なのだろうと思う。
だから、山の彼方の空遠く、と同じように、自分のセカイでは繋がることは決してない人間とコンタクトすることが、刺激的なのだろうと思う。
テレビでみる世界とセカイは違っていて、ああ本当に世界はあるんだ、と確信できる。それが、面白い。