くうきあなのはなし

愛は孤独を救わない

骨折は修復される

骨は折れると、元通りくっついたときに以前よりも強くなっている、なんて申します。

そんな風に、折れてしまった宅浪メンタルでしたが、何の誘引もなくふと吹っ切れた時間がございまして、今までよりも強い宅浪メンタルを手に入れた気がします。

 

私の研修先は舞鶴予定ですが、京都市の自宅を離れてしまえば、なかなか会えなくなる父と母。連れていけない犬と小鳥。

長い人生の中で、ゆとりのある1年間をいただけたと思いますし、その中で共に過ごす時間が増えるというのは良い。

 

medu4を去年度と同じく受講しておりますが、ハイスピード受講だった去年度よりもふと湧いた疑問点をしっかり教科書で確認したり、勉強にかけられる深さが変わったなと思います。

 

そしてビデオ講座を見ながら思っていたのですが、幸いにも、私は案外と勉強好きであるようです。

遊び好きだと思っていたのですがね(笑)努力はしても、自分の限界までやり詰めるなんてストイックさがなく、ゴールが見えると手を緩める。

そんな悪癖がございました。そういうことを克服したくて、去年はワルトシュタインの練習をやり抜くというチャレンジをしたりもしてましたね。

医師の一生は勉強の一生だと申します。

 

最近、まさに「近医」、幼い頃からこの歳までずっとかかりつけだった女医の先生がお亡くなりになられました。お年は90半ば。

肺炎で倒れられるまで、ずっと診療を続けていらっしゃいました。

本当に死の間際まで仕事をなさっていたのです。

感謝の気持ちとともに、先輩ドクターとして、憧れる姿であります。

 

それから、私の精神科でのかかりつけドクターもなかなかのお年。

けれど、スマホを持っていらっしゃいますし、最新のジャーナルも読んでいらっしゃって知識豊富、時事的なことにも精通していらっしゃいます。

 

そういう医師にならねばならない、という仕事につきまとう使命の中で、勉強嫌いだったら本当に厭な一生になってしまうことでしょう。

私は各診療科の中でも、やはり、とりわけ精神科が好きですし、漢方が好きで、研究なんかも大好きです。

正直なところ身体科への熱心さが劣ると思っていましたが、今現在内分泌代謝の勉強なぞしておりますと、体がもつ不思議なんてのにも思い至って、自分の興味の方向にフィットする学問だなあと思ったのです。

 

小さい頃から生き物が好きでしたから、生物という科目から始まって、医学というさらに深い学問領域に出会い、それを学び続けることに面白さを感じられるということに、感謝しています。