本棚で着飾ろう
下書き書いたのにどこいったコノヤロウ。
行方不明です。改めて書く。
ちょっと前、母が入院していた折に、ノーベル文学賞をカズオ・イシグロ氏が受賞されました。
その際、たまたま私が「日の名残り」を母に貸していて。
あと、iPadを持っていって、Amazon Primeで映画とか見て暇つぶしできるようにしていたんですね。
そういう姿を見て、どうやら看護師さんやお医者さんが、「インテリ!」と思っていたらしくて、母が「急速参勤交代リターンズ」をiPadで見ていたら、「(母)さんってそんなのも観るんですね」と声を掛けられたそう。
まあ持っている本とか読んでる本でキャラ付けされるもんだなと。
そう思いました。
近々また入院するので、スーパーインテリに見せるために洋書を持っていってはどうか、などと冗談を言っております。
私は、読書=物語、だと思っています。詩や戯曲、エッセイ、歴史の本などももちろん含みます。
でも、許せないのは自己啓発本やライフハック系の本なんて読んで「読書してます」という顔してる人。
それ読書ちゃうから。
というのが私の意見。
話がちと逸れました。
人は、着ている服でその性格を推測されるように、読んでいる本でも性格を推測される。
例えば、モテたかったら村上春樹でも抱えとけみたいな(私は好きですよ、村上春樹)
あんまり女の子が知らなさすぎるタイトルの本じゃなくて、流行ってるけどちょっとオシャレ感のある本と言いますか。
そういうのを携えて、本棚に並べてみればモテるんじゃないかな、なんてことも思います。
フロイトとかラカンとか並んでたらゴリゴリの精神分析系の精神科医に思われそう、と同じように。
本棚で着飾ることもできる。
服は、内面を変えます。
良い装いをすることは、丁寧な人間性を作ると私は思っています。
綺麗な服は、維持にもお金がかかり、それを大切にしようという意識が働くからです。
それと同じように、自分が求める人間像に近づく手段として、本棚で装おうこともできるのではないかと。
読書はもろに価値観や内面性に語りかけて来ます。
ですから、自分が憧れてる人の読書傾向を真似すれば、憧れの人に近づけるかもしれない。
そう思った次第です。