クルジャン「ア・ラ・ローズ」
メゾンフランシスクルジャンのア・ラ・ローズのサンプルを頂きましたので覚書がてら感想。
同時に流行香水であるクロエEDPのサンプルもいただいて、どちらもローズの香りでしたので、比較できました。
クロエはローズが香って来ますが、いかにも香水つけてますよ、という感じのローズ。
クルジャンはさすがと言うべきか、シャンプーや石鹸が香っているような感覚でローズ。消えていく時も変に香りに推移がなく、嫌味なくドライダウンしていきます。
トップは明るいシトラスで、シトラスにありがちな研ぎ澄まされすぎて冷たい印象とか、青臭い感じがなく、みずみずしくジューシーな印象のシトラス。
すぐにその裏からローズが香りだし、気分を明るくさせてくれます。
公開されているノートによると、スミレが混じるから優しいローズになるのかな、と思います。
ラストのシダーウッドは自分の肌ではあまり感じませんでした。
この香水も、プチシェリーに出会ったときもそうなんですけれど、自分の直感として「あ、これ全部好き」って感じられる香水って、逆に「当たり前」的な感じがしてしまって案外後回しにしてしまったりってことありますよね。
香水が好きだと、いい意味で裏切られるものを求めていく傾向にあるので、私にとってはシャネルのエゴイストみたいな、「なんだこれ、こんな香り嗅いだことないけどいいぞ」みたいなのを求めて冒険しちゃうんですけど、実は「全部絶対好き」っていう香水って貴重なんだ〜って思いました。
そつのないものを作るのが却って難しい、みたいな印象です。
アラローズ、ゆとりができたら是非とも入手したいです。