くうきあなのはなし

愛は孤独を救わない

旧友と

昔からの友人というのは、よく言うように、いつ会っても昨日まで一緒に居たように感じるものだ。

 

予備校時代からの友人と久方ぶりに顔を会わせて、彼女もまた人生のstepを進め、目出度く修士という学位を得た。

本当におめでとう。なんだかとても感慨深い。

彼女は割と人生プランなしにふらりふらりと生きているタイプの人で、実家が医師だから、これから再受験を、と勧められたり、なかなかまあ、彼女の行く末は具体的には見えない。

堅実な人生を歩んでいるとは言えない彼女だけれど、毎回、自分の目標ややりたいことに向かって打ち込む姿には感銘を受ける。

それは、困難な壁を乗り越える、という形容詞より、亀の進度で歩んでいく、というような形容詞が似合う。

いつか、辿り着く。

 

今の私には、なんだか希望のように感じる。

 

いつでも、なんだか心地よい距離で居てくれた。

特にお互いの悩みを深く話し合ったりはしたことはない・・・と思う。

頻繁にLINEをしているわけでもない。

でも、なんとなーく、そりゃあ悩みだってあるよなあ、とお互いに思い合っていると思う。

 

予備校でこんな友と出会うとは思っても居なかった。

共通して居たのは志望校と、不登校という経歴だけだったけれど、話しかけたのはどちらからだったろうか。

結果的に今ある立場は全然違うけれど。

一緒に台湾旅行に行ったこともあった。

お互いが、お互いの気分や価値観があるというそもそもの違いを認識できているから、心地よいのだと思う。

 

ありがとう。