くうきあなのはなし

愛は孤独を救わない

IQOSと紙タバコと喫煙所トーク

IQOSをまた導入した。

喫煙の長期化の予想のため、自分への体の配慮だ。

あとは臭い。吸っておいて我儘な話だが、味は旨くともやはり臭いは自分でも嫌いなのだ。

 

ちょうど今勉強している公衆衛生では、20代の喫煙率は20%くらいとのことである。

一箱460円もする時代に、わざわざ吸い始めないということだろうか。

 

喫煙者には喫煙所トークという独特のコミュニケーションがある。

居酒屋で無礼講で飲む感じと似ていて、一本を吸う約5.6分の間に、軽い挨拶だとか近況だとかを話す。

知らない人からライターを借りたり、知らない人から思いがけない人生の話を聞いたりすることがある。

 

煙草は確かに健康的側面から圧倒的に悪であるけれど、「嗜好品」という観点からして、もっと健全に楽しまれて良いのではないかと思っている。

煙草は悪、副流煙が悪と言って喫煙者の肩身の狭い世の中になった。

そんなことを言えば、アルコールだって悪なのに、なぜ煙草だけがここまで押しやられなければならないのだろう。

 

IQOSは正直吸っている気がしない。

また銘柄もマールボロしかないところに不満がある。

銘柄も大切で、やはり銘柄による味の違いを楽しんだり、そういうことがしたいのである。

くだらない話だけれど、銘柄によるイメージとか。香水選びと似ているのだ。

マールボロを握りしめてパソコンに向かう学生と、わかばを握りしめて読書をしている学生では随分と印象が違う。そういうところも、実に煙草らしい趣深さがあると感じる。

 

私は紙巻きだとパーラメントを吸うけれど、IQOSでもパーラメントが発売されるそうで、そうなったら一度試そうと思っている。

パーラメントは煙草特有のほのかな甘みがある。

IQOSのマールボロは本家マールボロとは似ても似つかず、ポップコーンみたいな妙な味しかしない。

 

そういえばビデオ講座でhzm先生も言っていた。

「嗜好品と上手く付き合おう」と。

人類が長年愛して来た嗜好品である。

もう少し、おおらかになってほしいなと思う、一喫煙者の戯れ言である。