現世利益な真言宗
美神令子の信条は「現世利益、最優先!」である。
でもって、実は真言宗は数多ある仏教の中でも輪廻とか解脱とかそういうことより現世で報われて幸せになろうぜ!という宗教なのである。
めちゃザックリ言ってしまうと。
来世で幸せになったってしょーがないじゃん?
そういうわけと、自分の様々なご縁あって私は真言宗を信仰している。
結婚式も可能なら仏式であげたいと思うほどである。
自分は根暗で厭世観の強い人間だから、このくらい強引なハッピー宗教じゃないとやってられない。
来世で幸せになれますよなんて言われたら困り果てて早く来世に行こうとしてしまう。
「死ぬな」というメッセージと「生きろ」というメッセージは同じなようでいて、違う。
死なないでいることは簡単だが、生きて行くことは難しい。
どんなに腐ってでも生きていろ、苦しいのは当たり前だという事実を受け入れるのは難しい。
僕は何度も自殺未遂をやらかしていて、まあまあのところまでやってもやはり死ねなかったりなどして、ああ生きていなければならないんだなあと実感している。
手首に傷が残っているが、その傷跡も僕に生きていろと言っているのだと思って、晒している。
先日の騒動の時は友人に多大な心配をかけ、本当にもう二度と、止めようと思った。(本当にすみませんでした。そして私をこの世に留めてくれた友人たち、親、全ての人に感謝しています)
病気の時はなぜだかそういう思考回路にはまってしまうので、現在の自分とはまるで違うように感じる。
書いていた遺書に、願わくば来世でも父と母の子に生まれたいと書いていて、ああそんなことを思っていたのか、とびっくりした。
事故物件などでは自殺者の霊が出るなどあり、自殺すると成仏されないとされるが、仏教的にはこれは否定される。
だがなぜ自殺はタブーなのか。
不謹慎であるがふと考えてしまう。
まあそれはおいおい考えるとして。
もし、死にたくなって、どうしようもなくなったら。
死ねるのはいつでもできるから、明日にしてみよ。
ね。